ダイバーの意識改革を!

maabo2005-10-17

昨日は「S-DARA」メンバー16名で横浜市消防局の実施する、「上級救急救命講習」に参加してきた。 日頃ダイビングをする仲間達と一緒に受けた講習はとても意義のあるものだった。

前日、店が終わって2時間の仮眠を取り、朝の8時30分横浜駅高島屋前に集合、「横浜市民防災センター」へ向かう。 「普通講習」は3時間だが、我々は8時間の「上級救命講習」を受講した。 一同、揃いのチームTシャツに身を包み颯爽と会場入り。 CPR(心肺蘇生法)やAED(自動対外式除細動器)の利用手順、2次ケア(傷病者管理法・外傷の手当・搬送法・三角巾の使用法・止血・)等を勉強した。 既に俺は有効期限内のEFR(エマージェンシーファーストレスポンス)を取得済だが、今回の講習は大いに為になった。 愛知万博でも設置され実際に3人の尊い命が救命された事で有名な、今年4月よりプログラムに導入された「AED」の使用法を習ったり、新しく改変されたCPR法は、いつまでも古いままのPADI救命法と違い、より実践に則したものであった。 
 
講習料は横浜市の場合無料なのだが、「どうせ無料の講習会」と馬鹿にしていた。 しかし人形はとても精密でコンピューターを使い、採点まで可能。(PADIで習ったものはただの上半身だけの安物マネキン) また初めて見る「AED」は電源が入り音声案内もされ、放電が無い以外は実物と全く同じもの。 講師も元消防隊員の方々であり、素晴らしい講習であった。 現在ダイビングをする人でMFA(メディックファーストエイド)やEFRを持ち、レスキューレベルの認定を受けている人は騙されたと思って是非受けて貰いたい。 目から鱗の思いがするであろう。 実際、講習を受けに来ていた方々は一般の主婦や会社員が多数なのだが、このような講習に参加することによってレスキュー認定を受けているダイバーなどより高度の救命技術を身につけているといって間違いない。 ダイバーには「AED」一つも使いこなせないのが現実だ(PADIのHPにはAEDがオプションとして掲載済みだが、未だ末端には浸透していない状況)
PADIのインストラクター達も本部やMFAや消防から技術を習ってからダイバーに教えていくのだが、その更新が新しいものに追いつかないでいるのが現状である。 教材やビデオはアメリカのものをそのまま運用しているため日本の社会での想定にはあわない場合もある。 又ダイビング団体の金儲け主義も有り、一般のダイバーが25000円もの大金(高い教材費や認定料)を払わなければ本当に必要である技術を学べない事はどうかしていると思う。 本当に必要な救命技術は安価で習得する事が可能なのである(アメリカでは学校の授業でCPRを教えている)
 
講習終了後はメンバー全員で「お疲れ様の飲み会」を関内にある「もんじゃ横町」で行った。 焼酎のボトルを7、8本(笑)空けて、ダイビングネタや救命技術の話で花が咲いた。 「みんな、お疲れ様でした〜」
チーム「S-DARA」は構成メンバーの意識や技術において、日本一安全なダイビングサークルであると誇りに思う!